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代表挨拶

私は昭和41年に長崎県五島列島の北部にある新上五島町仲知で生まれました。
新上五島町は「歴史的遺産や教会などの文化遺産が存在する祈りの島」として知られています。
江戸時代にキリシタンが新天地を求めて移住した地であり、多くの教会が残されています。
私の両親もキリシタンとしての信仰心に溢れた人でした。特に母は親戚の知的障害の女の子を可愛がっており、幼少期に私はその女の子とよく遊びました。
今思えば母はその女の子に他の子どもとの接し方を学ばせ、私には障害を持つ人への偏見を持たないように育てていたのかもしれません。
そのような環境で育った私は、愛知県に就職後も日曜日にはカトリック教会に通い、教会学校のスタッフとして子供たちと勉強や運動、キャンプなどをして過ごしました。この頃から、将来は子供たちに関わる仕事がしたいと考えるようになりました。
この思いに大きく影響を与えたのは義父の存在です。義父は仏教行者として人の相談にのり、仏の教えに基づいて助言を行い、訪れる人達の心のよりどころとなっています。
義父が常々言っている、「三徳(知徳・断徳・恩徳)を積みなさい」という言葉に感銘を受け、障害のある子供たちの一助になれる場所を創ろうと決意し、障害児支援事業へ一歩踏み出しました。
三徳(さんとく)精神を心掛けて『子どもたちが社会で成功するための基盤を作りたい』という思いを込めて法人名「株式会社さんとく」を設立しました。